第450章:人々に愛することを教える

「わかったわかった。エミリーでも知らないことって、あるんだね」カイアは、これ以上踏み込めば損だと判断して引き際を決めた。

だが電話を切った瞬間、彼女はどうしてもダニエルにかけずにはいられなかった。

ダニエルは眉をひそめ、カイアからの着信を見つめた。

切れる寸前になって、ようやく通話に出る。

「何だ」

カイアの性格なら、彼がエミリーを好きだと知っていて、よほどの用でもないかぎりわざわざ個別に電話してくるはずがない。

カイアは唇をきゅっと結ぶ。

いまのダニエルの態度など気にしなかった。

それどころか、わざとからかってみせる。

「ダニエル、冴えないね!」

ダニエルの表情が一瞬で陰...

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